〈カオリーナ : オリジナル &カバー 10シリーズ〉10シリーズ;構成/熊谷幸紀 |
第6回 全国作曲コンテスト熱海をうたう会主催
受賞者発表 課題詞 子守うた序曲~熱海デュエット~ 作詞 遠藤邦夫
最優秀作曲賞 浦島 鱗太郎 (下田市在住)
10月18日 YouTubeに配信 作曲賞 大日方 直正 (伊東市在住)
浦島、大日方お二方に、ご応募の謝意、受賞の祝意、敬意を持してお伝え申し上げます。
デュエット形式の4連、付帯1連、相当難儀な作曲作業だったのではなかったかと思われます。 今までになく、応募作品は10作に至りませんでした。
我が子を置き去りにする母親、不倫の末なのか、そこから始まる歌詞に引けてしまった常連の方々もいらっしゃったようです。
その中で、今回の最優秀作曲賞作品、出色でした。
作曲者と男声(寺間 虎乃一)、女声(野兎仲 萌)、応募に際し新たに3人でチームを結成された由、グループ名を「土踏まズ」(笑い)いずれも秀作、褒め称えましょうか。 初めて審査で聴いた折には、4連で涙、頭を撫でられたような気持ちに包まれたものです。
これこそ、子守うたの在りどころでは、単純ですが第一印象でした。
歌い手の力量はもちろんですが、この歌詞が表現しようとしている”抱かれるべき子供たち”の悲劇と救済、この琴線を浦島氏は才能豊かに歌い上げてくれました。審査員一致での選出になりました。
もう一つ、人口に膾炙(かいしゃ)すると言うことか、どなたにもメロディが浮かぶねんねん、ねんねんこのフレーズ、課題詞ではねんねん、お眠り、ねんねんこですが、これに独創的な音符を配列する困難さも大変気掛りでした。
しかしこの作品の出現により杞憂に終わりました。浦島氏は終いの2行をさびと見定め、悲劇、救済、癒しの全てをここに盛り込みました。曲の完成度は聴く者を間違いなく満足の領域に導いてくれます。
また、ふたりの2重唱が、見事に詞と曲のイメージを歌いきっています、感動的です。
まだ見ぬ子らに、熱海の潮騒と汽笛、湯煙を織り交ぜて奏でたくなります、とはA審査員の弁、同感です。
熱海をうたう会では今後大切に歌い続けます。
作曲賞の大日方氏、その才能はうたう会の至宝です。 「青い鳥」や 「熱海銀座の金目鯛」の頃、優秀賞を総なめ、作詞者の城たいが氏の店でのギターの名演、忘れられません。懐かしいですね。
大日方メロディ、健在で安心しました。
しかしながら今回は、優しさが溢れて流石の出来栄えなんですが、綺麗すぎたようです。
次回もまたお力添えを、よろしくお願いします。
皆様今回もまた、ご参加ご支援有難うございました。
心より感謝申し上げます。
次回も沢山の作品が全国から寄せられますこと楽しみに、作詞者こそ皆様の歌作りの情熱に劣らぬよう,研鑽を忘れず日々過ごしてまいります。
早、晩秋の寒ささえ覚えます。
風邪など召されぬよう、ご活躍ご健勝の秋冬をお祈り申し上げます。
熱海をうたう会 代表 遠藤邦夫 平成28年10月15日
※最優秀作曲賞作品:月内YouTubeに配信予定。
課題詞 子守うた序曲~熱海デュエット~ 作詞 遠藤邦夫
(1)
女声 ねんねん お眠り ねんねんこ
〃 この夜(よ)お別れ 子守うた
〃 ぼうやを 置いて 出ていくの 〃 おんな 運命(さだめ)の 十字路へ
〃 消せない 罪を 負いながら 男女 明日(あした) 母(かあ)さん 35(さんじゅうご) 〃 ねんねん お眠り ねんねんこ 男女 この子 悲しい 夢見てる (3) 男女 この子 祈りも 届かない (4) 男女 みんな 寝顔が 笑うよに 終章歌
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