熱海への旅~熱海芸術座への旅

 

 
 
 
 

第7回全国作曲コンテスト
4周年特別企画

交響詩
アルビノーニを聴きながら
~具わらざる人々~
作詞/遠藤邦夫

(前奏・穏やかに  ~30秒前後~)
~この1行をメインテーマ曲にして展開(他関連3ヶ所)。悠久・悠然・高潔をイメージ~
時を刻む 鐘の音(おと)が 絶えることなく 絶えることなく 絶えることなく 永遠(えいえん)に

~暗転、悲壮感を基調に~
死ぬべき命と 罵(ののし)られ また罵られ それでも誇り 潰(つい)えない
夢一片(ゆめいっぺん)の 来し方(こしかた)だけど この命 われにあり 潰えない

(間奏・穏やかに ~25秒前後~)
~メインテーマ・悠久・悠然・高潔~
時を刻む 鐘の音が 過去も未来も 過去も未来も 過去も未来も 永遠に

~艶やかに願望を表現~
人として 生きたい もう一度だけ エロス匂う 恋がしたい

~曲調急展開 チェロの重奏をイメージ、心の底を覗き見るように~
心に潜(ひそ)む 鋼(はがね)の 青き棘(とげ)

心に潜む 鋼の 青き棘

~以下3行 特にアップテンポ・攻撃的な表現、3行目は弱者たちの言葉~
去勢(きょせい)するぞ 猫のように去勢するぞ 具(そな)わらざる者よ おまえのことだ

囁(ささや)くな 恋など 囁けば 口に辛子(からし)を 塗り込むだけ

邪神(じゃしん)を凌(しの)ぐ 誰も成せぬことを 君らは叫ぶ

~アップテンポ・徐々にテンポを落とし次に繋がるように~
僕は老いた 僕は泣いた 血を吐き出すほどの 悲歎さと 無力さに

~上の4行を総括して、ユニークな曲調を期待~
何故(なにゆえ)人は 瞳の奥に 理性の襞(ひだ)に ケダモノを宿(やど)す

(間奏・凍り付くような曲調~30秒前後~)
~高まる曲調・メインテーマの拡張~
時が溶ける 鐘の音も    怒りの川の 涙に似せて
 

~魂を搾りだすような静けさのある低音~
あ~ ありえぬ殺意 この身の中に 火照(ほて)りくる あ~ なし得ぬ 術(すべ)
と 知りながら

~魂を搾りだすような静けさのある低音~
あ~ あ~ その夜(よ) 今この夜 君は凶器(きょうき)を 振り上げた あ~ 青年(せいねん)よ

~クライマックス音調~
われらは ここにて果てる 血の海に果てる
命(いのち) はかなく 溶けてゆく 血の海に

~青年の残虐性、一瞬たりとはいえ抱いた己の殺意、ある意味では同じ。在るべき理性を表現~
心の罪は あ~ 全ての罪にたどり着く  あ~ 心の罪は 誰にも重い
心の罪は 誰も 同じ

~諦観ではなく、運命を宿命として受け入れる心情。濁りなく美しく~
あ~いつの日か 神も成せぬほどの愛を得て わたしは生まれたい
生きるのが務め 再び具わらざる人生を

~メインテーマの変調~
時を刻む 鐘の音が 絶えて久しく 絶えて久しく

~この1行のために全てはある。作曲者の魂の入れ処~
見よ 彼処(かしこ)の 具わらざる者を  願わくば 護(まも)りたまえ 健常者よ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以上)



ご応募の皆様へ

今、この世界を導く羅針盤があらぬ方向を向き始めたということなのか、怪しい風向きを感じるこの頃の季節です。
わたしたちの球体環境は温暖化、なのに人心は寒冷化へ一気に雪崩打っているように思われるのですが、一体どうしたことなのでしょうか。
パンドラの箱と見まがうような、冷酷さを意味する「箱の蓋」が開いてしまったのだと表現した方がことの深刻さをうまく伝えられるのかもしれませんね。

世界中の意識の変容を、いま政治が見事に具現化してくれているようです。

以下、人を大事にし得ない政治群像です。
日本では民族主義的な右傾化政治。
アメリカの大統領選挙で噴き出たアンチ理性とリベラルの分断、結果次期トランプ共和党政権の誕生。
英国のEU圏離脱、アングロサクソンの夢と反移民。
EU内部の極右思想の増殖。そこからは難民受け入れ反対の怒声。
中露の国家主義的な強権姿勢。
中東の混乱、とりわけシリア内戦に見る、命の軽々しさ。
さらに、凶悪テロが無辜の命を奪う阿鼻叫喚。
見えるのは、ズタズタに引き裂かれる弱者の、浮かぶ瀬すら見えてこない絶望です。

今後、多分世界中がこの冷酷さを背景に、内乱や局地戦争の発生確率を高めて行くのでしょう。
最も恐れるのは、人類史を揺るがす世界大戦の勃発でしょう。
トランプ氏の登場以来、世界は混沌・カオスそのもの。
来年の世界はだれも予測できない、とは識者たちの大方の困惑です。

大きな不幸、そうですね、世界大戦など、大きな不幸の極みです。
しかし、想像するに胸苦しくなることですが、未来や希望を失った特にわが国の若い世代、その意識の底に戦争待望の4文字が沈潜しているとか。
これは隠れて見えにくい存在ですが、実は人の心に巣くった現代日本の最大級の病巣と言っても過言ではないでしょう。これまた大きな不幸です。

この問題に触れます。
弱者として生まれ、弱者として連鎖の宿命を継承せざるを得ない若者たちのつぶやきが耳元をかすめます。彼らを取り巻く世間の歪み、冷たさ、それらをひっくるめて初期化して、全て平等に人生を出直したくなる願望、手っ取り早く願望を実現してくれそうな手段としての戦争の存在、異常ですが現実としてあるのならば、しっかりと向き合わなければなりません。
私の生きた戦後の昭和にも、あらゆる境遇の弱者は存在しました。しかし、社会主義革命の願望は抱いても、人生初期化のための戦争願望があったようには思えません。
それだけ今が回復不能な弱者スパイラルの社会ということなのでしょう。
私にそんな社会を改善できる知恵と勇気があれば、余力を持って手を差し伸べることができるのですが。笑って手を取り合いたいものです、何百万の人々と。

アルビノーニのアダージョ、このクラシック音楽を聴きながら綴った上記の詞を以って、貴方への便りともさせて頂きます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
平成28年12月24日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・熱海をうたう会 代表 遠藤邦夫


第7回全国作曲コンテストへのお誘い

熱海をうたう会も4周年を迎えることが出来ました。
皆様の温かいご支援の賜物でございます。
優れた曲作りのお力添えにより、わたくしの拙い詞も命の息吹を与えられ今日を迎えることが出来ております。心より感謝、御礼申し上げます。
さて、今回の詞は、交響詩などと銘打って甚だ仰々しいのですが、しかも、台本のト書きのようなものまで書き込んでしまいました。ご参考程度に。
作詞者の手を離れた詞は、作曲者の手の内、いかように料理されても不服はございません。ただ今回の詞はアルビノーニのアダージョ(イ・ムジチ合奏団・演奏時間9分16秒)を聴きながら多くのインスピレーションを受けての作品になりましたので、後にあのような形態で演奏されたら素晴らしいことだと思っております。
その実現のためにも、皆様のご応募お待ちしております。

応募要領

作曲形態・前奏、間奏含め、全編メロディ入り(PCソフト、ピアノ、ギター等のメロディー楽器使用)
歌唱・(肉声、ボーカロイドいずれも可)
演奏時間 ・10分以内
締め切り・平成29年6月20日着
〇住所、氏名、年齢、電話番号明記。


一席 10万円
二席  5万円

備考・作曲著作権3%  一席作品は、原則当会にてYouTubeに配信 
応募作品が仮に1件であった場合でも一席扱いとして賞金10万円お支払いします。但し上記の条件を満たす作品であること。

【特記事項】第3回コンテスト「熱海妖恋歌」のようにCDの商品化を促すような作品の登場を期待しています。作曲者には負担をお掛けしません。
制作・熱海をうたう会
発売元・World Hit Production
 

応募宛先
413-0019 静岡県熱海市咲見町7-22
朝日フレール熱海C-1104 熱海をうたう会 代表遠藤邦夫
メール kaigenrei2@gmail.com
メール k2yourenka@outlook.jp

                     平成28年12月24日 熱海をうたう会
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 






           

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